なぜ減らない??介護業界の残業

介護業界で働いていると残業が多いという問題がよく見られます。夜勤が終わってもまだ記録が終わらず昼前まで帰れない…ということも耳に入ってきます。シフトで働いているのになぜこのような問題が起こるのでしょうか?

主に記録が処理できずに終業時間に仕事が終わらないという事例についてどうすればいいのか考えてみたいと思います。働いている現場の種類にもよるとは思うのですが、介護保険行政が求めている記録の種類がまず多いですよね。

介護の記録、一般状態の記録、介護計画策定に係る記録、家族との面接の記録、機能訓練に関する記録などなど…。あきれるほどの種類です。それらの記録がある上に人手不足から現場のケアにもシフトで入っていることも多いでしょうから、職員が記録に専念するには終業時間以降にシフトから離れてから行うという事にもなります。

これでは日々のケアにも身が入りません。ではどうすればいいのでしょうか?まずは記録の方法を見直す必要があります。できるだけ少ない用紙で簡単に記録すれば終わるように書式を工夫しましょう。
例えば一般状態と本人の様子を別々の書式にするのではなく同じ紙に一度書けば済むようにしてください。記録の書式が多いと後で読み返す時にも煩雑なのでできるだけシンプルなものを作りましょう。

次に職場のシステムとして、特定の職員だけが記録をするのではなく、全員が分散して記録に関われるよう配置してください。特定の職員だけしか書けない書類など限られているはずです。あとは誰が書いてもいい物になるのです。
残業は、記録業務を分散することでかなり抑えることができます。残業対策には一度自身の職場の書式、書類に係る配置を見直してみるのがお勧めです。